2012年01月27日

月明かりの体で

 最寄駅前の牛丼屋の調理場の見た目と店内のもわりとした匂いがいまいち気に入らないから、あまり通うこともないのだが、いつの間にか工事に入っているのでしばらく牛丼の味をすっかり忘れていたの。そういえば本屋も潰れてしまった。まさかレンタルビデオ屋まで店終いとまではなるまい。そんなことを思って、ビデオを物色。
 『死霊のはらわた』。とにかくテンポがよい。30年も前の作品だが、全く古くない。夜の森。光源はどこにある体なのか、観てみようと思ったが、途中からそんなことなどどうでも良くなった。とにかく怖いし、面白い。もう何でもありだ。ブルース・キャンベル氏はサム・ライミの友人ということで出たらしいが、たいした役者なのだな。
毎年年賀状をくれる売れない役者の友人(御免)が、いつかブルース・キャンベルみたいになってくれはしまいか、そんなことを思ってみる。森の中で地を這うカメラに気付いて、畏れ慄いて叫ぶのだ。それが当たって、翌年からは年賀状の内容も変わるといいのに。
 
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2012年01月25日

優勝

きらしたウィスキーをそろそろ調達しないといけなくなり、トリスエクストラ40%since1946というのを酒屋で買ってみる。下駄屋や金物屋でもなく酒屋。コンビニやスーパーなどで買ってはいけない。そこが大事だ。酒を酒屋で買うメリットは何かというと、つまみの種類がものすごい多い点なのな。しかしながら、手に取るものはというとコンビニやスーパーで売っているものばかり。酒屋に対して失礼。下駄屋や金物屋に対して失礼かというと、そこは全く失礼ではないのな。なぜなら下駄屋や金物屋には酒もつまみも売っていないのだから。
 
 早稲田松竹にて2本立ての映画を観る。

 『エッセンシャル・キリング』・・・生きている魚をむしゃぶりつくギャロ助氏の役者魂に感服。グランドキャオンでヘリを飛ばしてバズーカをぶっ放して、走って、逃げて。やりたい放題。こういう映画を撮らせるプロデューサーがいるっていうのも素晴らしい。監督ももちろん最高。

 『アンナと過ごした4日間』・・・乱暴された女が、数年後に覗かれている女と同一人物っであるということを理解するのに時間がかかった。主人公はほとんど喋らない。窓を運ぶシーンは、『出発』の、ガラスを運ぶシーンを思い出させる。おっさんも、ジャンピエール・レオーに似てなくもないし。ロケ場所がとにかくいい。


酒を何に注ごうか。たまには珍しいものに注いでみようかと探して、出前一丁のカップラーメンの空容器を発見。仕事をひと山終えたから、でかい杯で乾杯。優勝した力士が注ぐトロフィーみたい。総理がお祝いのコメントを呉れたあとに、金屏風の前で記者たちに囲まれてぐびぐびとやる奴でぇす。でも優勝した力士みたいに一気に飲み干したい気分でもないから。ちびりちびりと飲むんだい。準優勝ぐらいだと、こういうことになるんだろうな。嬉しいんだか残念なんだか。空容器にへばりついている乾いた葱の欠片は、紙吹雪の体で。でも準優勝で紙吹雪を降らすかどうかだよな。since1946とか書いてあっても、作ったのはついこの間なんだろうしな。
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2012年01月05日

手帳さがし

いつからか、年が明けると必ず手帳を買いたくなるので、今年も買いに出かける。手帳をあれこれ物色するのは飽きない。そろそろ買わないと時間がもったいないと思ってようやく買う。今月の目標と、来月の目標を書いてみる。

『告白』・・・カットを次々と並べ、早いテンポで見せていく。画のルックにかなりこだわりを持って作る監督さんなのだな。爆破のシーンをのちに逆再生でみせるのは面白い。このシーンをどうしてもやりたかったのではないか。どの登場人物にも感情移入できないのは、それぞれのキャラクターのせいなのだろうか。台詞の話し方のせいだろうか。

『悪人』・・・登場人物の心理を丁寧にみせていて、行動にも納得がいく。10年後に観ても20年後に観てもきっと感動できる。『川の底から〜』ではちょっと微妙だったが、この作品の満島ひかりはかなり良かった。

観た映画を手帳に書いていく。シゴトで真っ黒くなれば良いのだが。
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2012年01月04日

新年がはじまった

うやうやしく新年をお祝いいたします。
謹んで新年をお祝いします。
謹んで初春をお祝いいたします。
うやうやしく初春をお祝いいたします。

4パターンもの新年の挨拶。真面目だな。新春早々真面目君。

祝新年快楽

I wish you a bright and successful New Year.

Je vous souhaite une très bonne année !

Prospero Año Nuevo.

Naya saal Mubarak ho!

中国の人にも、アメリカの人にも、フランス人にも、スペイン人にも、インド人にも
ご多幸あれ。そのほかの国の皆さんも、明けましておめでとう。
その他もろもろの地域の皆さんの分は、途中で調べるのが面倒臭くなってしまった。

もはや旧作となった古い映画をレンタルビデオでたくさん借りて、ひたすら観る。目がしばしばして、非常に疲れる。

『スラムドッグ・ミリオネア』・・・ラティカー役のフリーダ・ピント女史が美しすぎる。生涯をかけて探し追い求めるに値する。なぜこの作品がそこまで当たったのか。。。分かりやすさとテンポの良さがいいのか。貧困から這い上がる少年の生命力が庶民の心を掴んだのか。ジャマール少年が、途中で心折れることもなく、淡々としているのが妙だ。二人が結婚したという後日談が感動的だ。

『キャット・ピープル』・・・猫族の血が流れると信じる女の顔がもろに猫顔で、キャスティングが素晴らしい。最後まで、妄想では無いのかと思わせながら魅せる展開がいい。RKOのはじまりの、ラジオのアンテナが揺れるタイトルはたまに観るとドキドキしてしまう。昔の女優さんは今の女優さんより肉付きが良い。

『ブラック・レイン』・・・長い。いたるところに白い湯気が立ち込めている。デコトラがちょくちょく出てくるが、監督が気に入ったのか。大阪ロケではかなり大がかりな撮影を慣行している。いま、これだけ派手なロケを日本で行うことは難しいのではないか。ロケはかなり頑張っている感じだが。長い。長いと感じるのは、その前後に、80分とか90分とかの映画を観たからだろうか。

『川の底からこんにちは』・・・地方の、実家の、小さな工場を継ぐ。中の下の「私」が、子持ちの上司と夫婦になろうとしている。スケールの小さな世界に、笑いが沢山散りばめられている。食品工場の白い制服に着替えたおばちゃん達が社歌を合唱する画づらが素敵。


 近所のビデオ屋が、しばらく旧作1週間80円レンタルというのをやっていて、気軽に借りられるから有難い。

 
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2011年12月29日

もぎりよ今夜も有難う

昨夜の映画は久々に劇場で観るというもので、古い映画のリバイバル上映に期待して、誘いに乗っかる。19時からの映画の前に、コーヒーを飲み、タバコを吸って準備万端、更に野郎二人並んで小便を済ませ、ホールのドアを開けると、異変に気付いた。すでに映画が始まっていたのである。どうやら開始時間を間違えていたようで。ぷぷーっ。もぎりの娘さんに、時間を間違えたんです、てへっ、なんてドジぶって払い戻しを要求すると、チケットの隅を指さし、如何なる理由があっても返金は認められません、そのようにこちらに書いてございます、と杓子定規に答える。その瞬間、娘は中の下から下の中位に格下げである、僕の中では。後ろのナヨっとした男の店員は、数秒前、一瞬半笑いの表情を浮かべる体たらくときたものである。はは、参ったな。その1000円で、鼻でもかみねぇ、なんて心の中で呟いて、チラシをしこたま集め、店員に対して、僕はぜんぜん気にしてないので大丈夫、また来ますよドンマイおれ、シクヨロでぇす。軽やかなスマイルを投げて夜の町に出る。トレンチコートの襟を立てながら、波止場の汽笛が鳴る中、帰るあてもなく、ただとぼとぼと歩いたのだ。実際は電車があるうちに帰った訳だが。ぷぷーっ。
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2011年12月27日

苦役

20キロ圏内というところに行ってきた。古い建物は崩れたまま放置され、通りには人ひとり居ない物寂しい町だった。テレビで復興にまつわる明るい話題を目にすることもあるけれど、本当に元のくらしが出来るまでには、一体どれぐらいの時間を待たないといけないのだろう。自分に何か出来ることがあるなら役に立ってみたい気持ちもあるけど、貧乏者がボランティアなどするべきでない、という誰かの言葉を思い出した。どこかで願ったり祈ったりするしか出来ないのではないか。
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2011年11月23日

夜をささげて

仕事で急な発注が来て、夜も遅くに動かなくてはならない日々が続く。ひとつの結果を出すために、何パターンもの候補を探る作業は、途中で凹む事もあり、いったい何のためにやってるんだと思うことがある。もし自分で決断できるのなら、とっくに終わらせて仕舞える筈なのにと考えると、そんな立場になってみたいとも思う。何のために、と反芻してみる。やがて葬り去られる選択肢も、それに至る過程も、へとへとに疲れ果てて気が滅入る事も、途中で夢中になり出してなんだかいい気持ちになる状態も、すべてが自分を成長させるためだ、と思いついたら、それ程滅入るほどでも無いなという結論。
 だけれど、ビデオデッキに入ったまましばらく観れていない映画のラベルに気づいたら、早めに切り上げて、明日に余力を残すのも大事だなと。僕の想像を超えるユーモアが、ドキドキする感覚が、薄汚れたVHSにどれだけ詰まっているんだろう。どんだけ興奮さしてくれるんだろう。
 原付で夜の街をぐるぐると走り回っていたら、体がすっかり冷え切ってしまって、昼の間に気にもしなかった道路標識の、自分の町まであと何キロっていう距離がすごく気になりだした。寒いから酒でも飲んで温まろうかと、安酒を飲んでみる。とっとと眠ればよいのに、原付に乗りながらあれやこれや考えたことを、書き留めておこうと思いついて。夜の深い時間も、文章のひとつでも書き残して費やすのも悪くは無いのな。
 昼飯も夜飯も、同じコンビ二でカップラーメンを食って、なんだか恥ずかしいかなと思ったが、店員のシフトが変わったのか、顔ぶれが違っており、妙にホッとする。
 
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2011年10月31日

結婚指南

見知らぬ電話番号から着信があり、かけ直してみると、結婚相談所とのことである。そういえば昔営業の電話がかかってきたことがあった。今回もやはりそうした斡旋の一貫だろうな。どんな風に結婚を勧めてくるのかな、などと興味が無いでもないが、あまりガツガツし過ぎると向こうの思う壺かな、とか考える。着信があったのですが何か、と冷静に問うと、会員様でございますか、と聞かれ、会員でないことを告げると、それは大変失礼しました、もう電話しませんので、などとやる気の無いテンションですぐに電話を切る始末。なんだ。もっとこう、結婚を勧めてきたらどうだ。もうご結婚なさったらよろしいでしょうのに、うふ。良い方をたくさん取り揃えております、ぐらいのことは言ってくれれば良いのに。前にもこんなやり取りをした気がしたな。なんだなんだ、僕に結婚をさせないつもりか。結婚相手など、自分で見つけてやらぁ。
 と思い起こしていると、また同じ相談所から電話がかかってくる。出てみると、今度はものすごく流暢で快活な女史で、この仕事が大好きなんです、という雰囲気を醸してくる。聞いているうちにだんだん会話が面白くなってくる。
 震災のあと、女性の入会者が増えた、とのことである。女史の分析によると、震災で大切な人を失った方が世の中に増えた。そのことで、家族のありがたさ、人の結びつきの大切さを強く感じるようになり、結婚を意識する女性、とくに30代後半から40代にかかる年代の女性が増えたのだという。その論理は、やはり同じように20代後半の方にも翳しているのだろうか、とふと気にもなったが、分からない話でもない。お金とか、顔とか身長とかは問題じゃぁないんです、と力説される。趣味や嗜好が合うという方が大事なんですよと。今では、男性会員よりも女性会員の方が多いのだという。へぇなるほど。妙に感心しながら、その会社のホームページを覗いてみると、男性からはウン十万という金を取るのに対し、女性は無料、というのが気になり、聞いてみる。どうして女性会員からはお金を取らないのですか?平等に取ればいいじゃないですか。むしろ女性の方が結婚したがっているのなら尚更。女史曰く、女性は財布の紐が固いんです。。。分かったような、分からないような。その理由にはびっくりした。それで、男だけ金を払うというシステムが良く分からなくて、なんだか妙に腹が立った。電話一本で納得して、何十万も払う買い物なんて出来るか。
 その後、相談所からパンフレットが送られてきた。おそらく実績があるとこらしい、というのは感じた。でも、そんなんで何十万も払えるか、という感情の方が大きい。コストのかからない商売なのかな。いまだに納得がいっていないのである。でもあれだな、確認するべきだった。ちなみに、かしゆかは入会していらっしゃいますか?スカーレットヨハンソンは、入会していらっしゃいますか?カトパンやショーパン、深津絵里さんなどを次つぎにご紹介頂けるのでしょうか?と。
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2011年10月13日

真面目みたいに

真面目であるとはどういうことか。真面目に考えてみる。真面目の意味も知らないのに。実直に、一心不乱に考えてみる。木訥に考えてみる。誠実に、でもいいかな。ストレートに、もいいな。真っ正直に取り組む。べし。なーんてね。なーんてねは要らない。なんちゃって、もまずいな。とかなんとか言っちゃったりなんかしてぇっ。問題外。即退場だな。イエローカードかレッドカードか。1枚目ならイエローか。どうでも良い。そんなことはどうでも良い。
 真面目の類義語に、「鹿爪らしい」「明るい」「生真面目」「シリアス」。とか言う言い回しもある様で、驚いた。真面目にも色々あるんだな。「ざっくばらん」とか「フランク」も。なんだか訳が分からない。よし今日は明るくて明るくてシリアスかつざっくばらんな真面目でいこう、とか、TPOに合わせて、真面目を着こなす。チョイ悪おやじ風な真面目君とか。肉食系真面目君とか。テキトー系真面目君とかね。その年の流行りの色を決める国際会議というのがあるらいいが、ひょっとしたら、その年の真面目のトレンド(横文字を使ったね)を決める国際会議があるのかもしれないな。「今年は詐欺師風な真面目でいきましょう」。一見真面目に見えて、あとでとんでもないことで騙くらかしたりした挙句、罪の意識に苛まれ、結句、罪を洗いざらい告白し、最愛の恋人と人生をやり直す為一旦自分を見つめ直す旅に出かける、壮大なビルディングスロマン。ややこしいな。真面目も色々のっかりすぎるとややこしい。
 卒業式の後。最後のホームルーム。真面目な教師は、生徒たちのまっすぐな瞳をとらえ、新呼吸して告白。皆に言っておきたいことがある。実は先生、教員の免許を持っていないんだ。
真面目に告白。どよめく教室内。そんな真面目も参るな。僕が生徒なら、間違いなく参る。
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2011年10月11日

真面目日和

今日も天気が良い。こんな日には朝早くから仕事に出かけるが良い。真面目だなぁ。なぜなら真面目だから。理由なんていらないやい。ブログを書く余裕。
posted by uzuraclub at 07:02| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする